読売日本交響楽団大阪定期公演2019/07/17 フェスティバルホール

読売日本交響楽団大阪定期公演2019/07/17 フェスティバルホール

久々に東京のオーケストラを聴いてその上手さに圧倒されましたのでご紹介いたしますね。

読売日本交響楽団は東京のオケの中でも位が高いと言われているオーケストラです。40年前、学生時代に東京文化会館のD席の学割席でよく聴かせてもらいました。

読売日本交響楽団は大阪定期公演というのを年に3回行っていて今回は2019年度の一回目です。

まずは、演目から。

プログラム

・ラフマニノフピアノ協奏曲第二番ハ短調作品18

・ホルスト組曲<惑星> 作品32

そして、

指揮:井上道義 Bramwell Tovey ブラムウェル・トーヴェイ

ピアノ:Lucas Debargue リュカ・ドゥバルグ

合唱:昭和音楽大学

ブラムウェルさんの体調の問題で井上道義さんが代打ち。 ピアニストのリュカさんは名前も知らずもちろん初めて聴くピアニストさんです。

一曲目のラフマニノフピアノ協奏曲第二番

まずリュカさん、とてもカッコいい!! 今風の細身のスーツがお似合いのイケメン君。これで期待感が一気に膨らむ。

第一楽章最初のピアノがいい感じ、そしてオケのAメロ、テンポゆっくりめで好みの展開です。

 リュカさんのピアノは単音がとても繊細で素晴らしい、そして独特のゆったりとしたグルーヴも好きな感じ。ただ、ラフマニノフのピアノ協奏曲を奏でるイメージではありませんでした。ラフマニノフの音楽と繊細という言葉のギャップ感みたいな感じですね。グルーヴ感はしっかりと感じられるのですが私としては、テンポルバートをもう少し効かせて欲しかった箇所がいくつかありました。

 第二楽章のリュカさんのピアノも大変素晴らしく淡々としている割に心に響く音が聞こえてきます。オケがもう少し情緒を強調してくれたら良かったのにというのが私の感想ですが、音楽的にはこれくらいが正解なのかもしれません。

 アンコールがあって、シューベルトの有名な小曲、楽興の時No3をやってくださいました。これが絶品!!! この楽興の時、普通は結構ピョンピョン飛び跳ねるような感じになってしまうのですが、リュカさんの弾く楽興の時は一つ一つの音のネットワークが見えてくる演奏でした。まぁ何言っているのかわけがわからないでしょうけど。こんなに素敵な楽興の時はなかなかないんじゃないかなと思います。

 やはりリュカさんは、ラフマニノフではなくて、ラベル、サティ、バッハを聴いてみたいですね。それと、ショパンのピアノコンチェルト。とにかくあのイケメンのカッコよさと繊細な表現力でファンになってしまいました。

二曲目のホルストの惑星

 これがまた素晴らしかったです。とにかく上手い。おじょーずという上手さはもちろんですが、それに巧いが加わって楽曲を芸術作品として聴かせてくれるのです。井上道義さんの指揮も素晴らしかった。最後の海王星の消え入る合唱で鳥肌が立ちました。

 普段は在版・在京都のオーケストラしか聴いていませんが、やはり東京のオーケストラは数段上手いんだなというのが本日の感想でした。

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