Amazing Graceは黒人奴隷船主の懺悔の歌

こんにちは、Dotchysです。

毎年クリスマスシーズンになるとよく演奏される曲の一つが Amazing Grace。

先日のスローハンドでの対バンのHOBOけいすけさんがやったハープによる演奏がとても良かった。

抑えて、抑えて、絞り出すような演奏。

Amazing Graceは、今から約250年前に、黒人奴隷船で大儲けしたニュートンさんという人が後になってそれを懺悔して作った曲だ。 懺悔とは言っても、「あんなひどいことをしたのに、今こうして生きていることに、神に感謝!!」みたいな感じの歌詞で、現代目線で見ると極悪非道のやり方で虐待し途方もない数の黒人を死に追いやったことに対して作者がどう思っていたのかは歌詞からは読み取れない

だからこの曲はあまり好きではなかった。キリスト教の讃美歌の一つなのでクリスマスによく歌われる。 透き通るような声で綺麗に歌われることも多い、神様への感謝が主体で、そして演者も聴いている人もみんな幸せそうだ。 だからなおさら好きになれなかった。

でも、黒人歌手もこの曲を歌う、まったく違ったスタイルで。

それを聴くと、苦難に満ちた人生を余儀なくされた彼らの祖先に対する思いと、今こうして生きていることに対する感謝と、昔散々ひどいことをした白人をも許す気持ちが混在しているのが伝わってきて、なにかがこみあげてくるような気分になる。

たぶんそういう歌なんだと思う。

もちろん我々日本人は大々的に侵略されて蹂躙された歴史を持っていないし、Amazing Grace自体が持つとても美しい和声とハーモニーだけを楽しむのもありだとは思うけど、やはりこの曲の存在意義というのは別のところにあると思うので、楽しそうに・綺麗に はやらないで欲しいと思うが、まぁ誰がどう演奏しようと自由なんで、こっちとしては聴かない自由を行使するだけなんですけどね。

黒人がこの曲を歌うとこうなるという代表的な動画があります。アレサフランクリンです。

動画の中の聴衆を含めて誰一人として”幸せそうに” ふるまっている人はいない。

そしてアレサフランクリンは、絶叫につぐ絶叫

普通、最初から最後まで絶叫なんていうのは曲としてあり得ない

でも叫ばずにはいられない ということなのだろう と 平和ボケした日本人=私 にも伝わってきます

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