OBSでオーディオインターフェイスからの多チャンネルの音声を同時に使用したい場合
こんにちは、Dotchysです
OBSにオーディオインターフェイスをつないで楽器やボーカルを配信している方は多いと思います
OBSではオーディオインターフェイスからの音声信号は「音声入力キャプチャ」で指定できますが標準機能ではLRの2チャンネルしか設定できません
例えば、生ピアノを1chと2chのステレオ、ボーカルを3chのモノラルという具合に3ch分同時にOBSで受けるのは標準機能では不可能です
オーディオインターフェイスにミキサーの機能があればオーディオインターフェイスでLRにまとめてPCに送ればOKですし、ディオインターフェイスの手前にミキサーを介して接続しても大丈夫ですが、今回は、
ミキサー機能がオーディオインターフェイスに無い場合の解決策を今からご説明します
OBS ASIO Pluginの導入
OBSのプラグインに ASIO Pluginというものがありそれを使えば多チャンネルを同時にOBSで受けることが出来るようになります
ASIO Pluginのダウンロードとインストール
ASIO Pluginはフリーのソフトウェアですのでインストーラをダウンロードしてインストールすればすぐに使うことができます
ダウンロード
ここからダウンロードできます
お使いのOBSのバージョンに対応するasio pluginをダウンロードしてください
OBSのバージョンを調べるには、OBSの
「ヘルプ」→ 「OBSスタジオについて」を開くと
27.0.0(64bit)
みたいな表記がありますのでそれがバージョンです、この例ですとOBSはバージョン27ですね
OBSのバージョン27に対応するASIO Pluginのバージョンは2021/6/4現在では3.1.0でした
ダウンロードするのは
obs-asio-installer_X.X.X.exe(Xはバージョンの数字が入る) というexeファイルです
インストール
インストールはダウンロードしたexeファイル(インストーラ)をダブルクリックして実行して指示に従ってOKを押していくだけです
インストールが成功していれば、OBS(ver27の場合)の画面でソースの追加ボタン(+のところ)をクリックすると
「ASIO Input Capture」という項目が表示されているはずです

インストールが完了するとソースにASIO Input Captureの項目が追加されている
もしその項目が見当たらない場合は、OBSのバージョンとASIO Pluginのバージョンが正しいかチェックしてみてください
ASIO Pluginを使用しての音声キャプチャの設定
ソースの追加
まずはソースの追加で「ASIO Input Capture」を選択すると
「ソースを作成/選択」のwindowが表示されるので 「新規作成」を選んで 名前を入力してOKを押します
チャンネルの設定
新規作成したASIO Input Captureの項目をダブルクリックするとプロパティ設定Windowが表示されます
・Formatはステレオかモノラルの設定です、どちらかを選択
・OBS channelは ステレオの場合は2ch分、モノラルの場合は1ch分、オーディオインターフェイス側のチャンネルを設定
最後にOK押すとオーディオインターフェイスからの音声をチャンネル単位で取り込むことができるようになります

モノラルの場合の設定例、3chの信号をモノラルで受け取る

ステレオの設定例
たとえば、ステレオ(1ch,2h)とモノラル(3ch)を同時にOBSで使いたい場合は、ステレオとモノラルの2種類のソースを作成・設定すればOKです
それぞれのソースの音量の配分は、OBSの音声ミキサーで調整できます
まとめ
私の環境は、オーディオインターフェイスがForcusrite 18in8 3rdという8ch同時接続が可能なものなので生ピアノ用に2ch、ボーカルマイク用に1ch、エレピ用に2chの合計5chを同時にPCに送れるようになっています
DAWでそのデータを受け取るのはまったく問題ないのですが、OBSで多チャンネルを同時に受け取ることが出来なかったので今回取り上げたpluginがあって本当に助かりました
ひとつ注意しなければいけないことは、OBSのバージョンを上げた時はASIO Pluginも恐らく一緒にバージョンアップする必要があると思われるので、OBSのバージョンアップをする前に対応するASIO Plugiunが用意されているかどうかを確認することですね
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